会津支援プロジェクトは風評被害に苦しむ福島県会津地方の活性化を促すイベント事業を行うことで
福島県の観光産業の低迷の流れをくい止め、早期復旧復興を目指します。
【背景・問題意識】
■原発避難者の方の暮らし
会津地方には被災地からの避難者が約8,000人がおり、その中には子どもたちが含まれています。
住み慣れた地を離れて暮らす避難者の方々の心的ストレスは甚大です。さらに、原発の影響で、
地元に戻れる見通しがたっていない事も、長期的な心的ストレスへつながっています。
■風評被害による観光業の低迷
観光客のキャンセルが続いています。
(福島県内の旅館・ホテルの宿泊予約をキャンセルした客は東京電力福島第一原発事故以来、
延べ約68万人で、被害金額は74億円に上る。:4月26日県旅館ホテル生活衛生同業組合の調査)
あまりもの急激な低迷のため、廃業、雇用問題等が顕在化してきています。
■観光以外の産業ダメージ
観光以外の産業についても間接被害を受けており、地域産業全体が大きなダメージを受けています。
【早期対策が必要な理由】
■イメージ定着の阻止
風評被害の最大の懸念事項は、東北、特に「福島県=放射能」という悪いイメージが
定着する事です。特に外国へ対しては過剰なイメージが定着しつつあります。
■早期回復のための対策
一度、低迷した産業の自然回復は難しいと考えられています。つまり、早期対策が地域産業の生命線であるといえます。
【具体的な活動】
■観光誘致活動
会津若松・猪苗代・喜多方を結ぶスタンプラリーを行います。
来訪者の多くは福島の観光支援(被災地支援)という意識を持ち観光を行うと思われます。
そこにスタンプラリーを加えることで、観光の目的を創出し、思い出づくりへとつなげます。
また、Photoコレクション・投稿を呼び掛けることで、地元の良さを全国に共有します。
尚、Photoコレクション・投稿については、優秀者を表彰する制度を観光庁と協議済みです。
■各種スポーツ・文化イベントの誘致活動
会津地方は、自然・文化のまちとして有名ですが、風評の影響で大きなダメージを受けています。
地元行政の協力のもと、各種施設の利用許可を得て、各種イベントを行いやすい環境を創出するとともに、
スポーツ・文化運用団体などに周知し、イベントを開催を促します。
尚、本年度の開催が難しい団体においても、次年度以降の検討材料となるよう、長期的な復興支援の視点から有効な方法を検討します。
■復興宣言花火大会の開催
地元の活力がない状況では、避難者の方の心的ストレスだけでなく、地元の住民も活力を失うこととなります。
そこで、花火大会を開催し、風評に負けない復興街づくりを宣言します。
なによりも、避難されている子ども、地元の子どもの笑顔と一時の安らぎを与えることが最大の使命であると考えます。
また、子ども達の笑顔が、長期的な地域復興の活力となる事を期待し活動を行います。